おーとまてぃっく☆シスターズ
ロックマンXのエックス受け中心ブログです。エックスが可愛くて可愛くてしょうがなくてこんなことにwwあまりの可愛さに、エックス=ぴめと呼ばれています。 お相手はゼロ様はもちろん、ダイナモやゲイトやVAVAさんや、もうごった煮状態w 撫子→音速のネタ出し隊長、光速の物忘れ将軍。 ミム→闇の世界で暗躍する外付けハードディスク。

お久しぶりすぎて頭があげられません!撫子です!
自分が最後に更新した日をチェックしたら、恐ろしいほど時がすぎていました…気分は眠り姫(そんないいものに例えるな)
アンケートで嬉しいことがありました!なんと、沈黙のハイマックスが投票いただけていて…!あああありがとうございます!あいつだけ一人0%記録絶賛更新していたので、なんとも嬉しいです!
今回のうp品も、これまで不遇だったキャラにしようかと思っていたのですが(主に発電機)、アンケートでほぼ不動の位置を獲得している恐ろしい子、蜘蛛さんにしようかと。それで今回、詐欺師シリーズのうpとなりました。
この姫君の話で、詐欺師シリーズはひとまずの締めくくりになります。最後にふさわしい長さ、騒がしさになったと思っています。三部に分けて上げますので、ひとつずつどうぞ。
・・・あ、でも蜘蛛の話はどんどん形にしたいと思っていますよ!これは「シリーズ」の終わりなだけ。甘美な夢は尽きませんからね?Fu.
事の発端はここから。日常は、びっくりとどっきりに溢れている。
自分が最後に更新した日をチェックしたら、恐ろしいほど時がすぎていました…気分は眠り姫(そんないいものに例えるな)
アンケートで嬉しいことがありました!なんと、沈黙のハイマックスが投票いただけていて…!あああありがとうございます!あいつだけ一人0%記録絶賛更新していたので、なんとも嬉しいです!
今回のうp品も、これまで不遇だったキャラにしようかと思っていたのですが(主に発電機)、アンケートでほぼ不動の位置を獲得している恐ろしい子、蜘蛛さんにしようかと。それで今回、詐欺師シリーズのうpとなりました。
この姫君の話で、詐欺師シリーズはひとまずの締めくくりになります。最後にふさわしい長さ、騒がしさになったと思っています。三部に分けて上げますので、ひとつずつどうぞ。
・・・あ、でも蜘蛛の話はどんどん形にしたいと思っていますよ!これは「シリーズ」の終わりなだけ。甘美な夢は尽きませんからね?Fu.
事の発端はここから。日常は、びっくりとどっきりに溢れている。
『緊急警報、緊急警報!多数のイレギュラーが、ハンターベース内に侵入!』
「了解、第17部隊直ちに応戦せよ!繰り返す、応戦せよ!」
スクランブルを示す赤いライトに、緊急時の回線からの指令。指示を出しているのはもちろん、第17部隊長エックスだ。彼の性格らしい、生真面目な指令。そんな彼の肩に、ぽんとゼロは手を置いた。
「そんなに気を張るな。これはただの演習だろうが。」
「…ゼロ、黙ってて。みんなからの通信を拾い損ねたら困るから。」
「やれやれ。」
そう、ゼロが言った通り、これは演習のスクランブルである。不定期に開催され、各部隊ごとに行われる。ここでは、隊員たちはターゲットの全破壊、隊長は通信からの戦況判断及び的確な指示が、主な任務となる。とはいっても、まさかハンターベースの施設そのものを使うわけにはいかない。演習棟と呼ばれる広い建物の中での訓練だった。
第零部隊も先日、同じメニューをこなしたところだ。ゼロとしては、こんなのくだらない…というところ。本当の有事時は、現場に出たハンターにしか解らないだろうというのが、彼の持論だった。それもある意味正しい。
しかし、だからと言って絶対に気も手も抜かないのがエックス。
「第3区画に集団イレギュラー確認!応援頼む!」
「了解、第3区画近辺の隊員は至急そちらへ向かえ!」
「ラジャー!」
今もそう、受けた連絡に対処するその顔は真剣そのもの。大好きなゼロとふたりきりという、普段なら呼吸もドキドキしそうな状況にあるのに、気づいてすらいない。
(俺は邪魔、かな。また後で様子を見にくるとするか)
「じゃ、エックス。頑張れよ、隊長さん。」
「ん、ありがと。…第7小隊、戦況の報告を…」
この分だと、ものの30分もあれば終了できるだろう。そしたら笑ってお疲れを言い、一緒にコーヒーでも飲めばいい。
ゼロはそんなことを考えながら、コマンダールームを後にしたのだった。
(演習棟ねぇ…こっちでしょうか?)
こちら、ハンターベース本部の廊下を、口笛を吹きながら歩く人物がいる。
スパイダーである。今日も彼は、目をつけたエックスに手をつけるためにやってきていた。受付の女の子にエックスの居場所を尋ねれば、今日は17部隊の演習だということ。場所はと聞けば、奥の演習棟だと言われた。
(彼も隊長さん、ね。あんな可憐で純真なLadyが)
正直そんなことに興味はない。とにかくエックスに逢えればよかった。
と。
「・・了解、救護班・・・」
「お?」
彼の鋭いセンサーに、目的の子の可愛い声が飛び込んできた。確かこっちから…聞こえた方向に歩いて行くと、コマンダールームと書かれた扉に気付いた。彼が隊長だというなら、コマンダーとは彼のことに他ならない。
スパイダーは迷わず、部屋に入った。
「Hy!エックス!」
明るい声で呼びかける。そこには思った通り、彼のお目当ての青い子がいた。こちらに背を向けて座っている彼は大きなインカムをつけており、おそらく通信が入っているのであろう、タッチパネル式になっている建物の見取り図をせわしなくいじっている。
「エックス!・・・あれ?」
「救護班まだか?怪我人は3名、うち1名が重傷、大至急だ!」
(もしかして…気づいてない?)
つけなれないインカムの音声だろうか、それとも演習の緊張感だろうか、エックスは侵入者に―――真に気をつけるべき存在に、全く気づいていなかった。これは幸いである。今なら、彼をそう、好きにできるんじゃないのか?
「・・レスキュー現場入り!指示を!」
「すぐに怪我人を収容し、て・・・」
「?隊長?」
指示を仰いでいた隊員たちは、やがて気づくこととなる。
コマンダールームにいるはずの、彼らの大事で大好きな隊長が、忽然と姿を消してしまっていたことを…
「エックス、お疲れ~~・・・って?」
無人のコマンダールームに、背の高い水色の長髪の男が入ってくる。ダイナモだ。
彼の手には、自販機で買ってきた甘いホットココア。エックスが甘いものが好きだということは、ハンターベースの人間なら誰でも知っている。
「おかしいな…どこ行ったんや?」
しかし、彼がココアを渡そうとした人物は、ここにはいなかった。もしかして現場の指令がひと段落ついて、医療班の様子を見に行ったのか?そんなことを考えた矢先。
「失礼、エックス。医療班はまだ?メディカルチームはさっきから待機して・・・」
「ゲイト。」
再びドアが開き、白衣の人物が入ってくる。ハンターベースの研究及びメカニックを担当するゲイトは、この訓練ではメディカルチームの指揮を執っていた。その彼がここに様子を見に来たということは。
「エックス、そっちに行ってないんか?」
「?うん、来てない。ていうか、医療班が出て行ったきり戻ってこないんだ。それで、彼に様子を聞きにきたんだ。」
「おかしいなー、エックスは絶対、訓練をほっぽりだすような奴ちゃうで。」
「何?いないの?どこに行ったか解らないの?」
「解らん。俺も今来てびっくりしたとこなんや。」
2人は顔を見合わせて考え込んでしまう。エックス、あの青い天使は、どこに?
「・・ん、うん・・・」
長い睫毛が数度瞬いて、大きな瞳が開かれる。
「・・・・・」
何だか、妙にざわざわしている場所だ。人々の喧騒…生活音…ここには、スクランブルの影はない。
(スクランブル…そう、だ、俺!)
「大変!現場は、みんなは」
「お目覚めですか?Lady.」
「…スパイダー?!」
がばっと跳ね起きたエックスに、落ち着いた声がかけられる。返事をした人物は華奢な天使を腕に抱いていたらしい、すぐ近くに顔があってエックスは驚いた。
「ここ、どこ?俺みんなに指示を、状況を知らせなくちゃ」
「状況ならすぐ答えましょう。アナタは俺と、これからデートするんです。」
「・・・何だって?」
自分は切羽詰まっているというのに、何という場をわきまえない回答?いくらエックスといえど、さすがに怒った。
「冗談言わないで!俺帰る!」
「帰るってアナタ、ここがどこかおわかり?それに…」
「それに?・・・って何?!この服!!」
スパイダーが指さしたのを視線で追い、エックスは自分が今どんな格好をしているのか知った。彼は今、柔らかな麻のブラウスに、薄手の布地を何枚も重ねたカントリー風のロングスカート。御丁寧に靴までそろえられており、黒い合皮のブーツをはかされていた。
「何だよこれ!俺のアーマーは?!」
「そんな怖い顔しないで、Lady.よくお似合いで」
「スパイダー!」
珍しく、エックスが声を荒げる。それにおどけて両手を挙げて見せて、スパイダーは答えた。
「…解りました、言います。アナタの大事なアーマー、それは俺がある場所に保管しています。
ただし…どこかは教えません。教えて欲しければ…」
「欲しければ?」
にやり、と笑う詐欺師。
「俺とデート、してください。Shall we?」
「了解、第17部隊直ちに応戦せよ!繰り返す、応戦せよ!」
スクランブルを示す赤いライトに、緊急時の回線からの指令。指示を出しているのはもちろん、第17部隊長エックスだ。彼の性格らしい、生真面目な指令。そんな彼の肩に、ぽんとゼロは手を置いた。
「そんなに気を張るな。これはただの演習だろうが。」
「…ゼロ、黙ってて。みんなからの通信を拾い損ねたら困るから。」
「やれやれ。」
そう、ゼロが言った通り、これは演習のスクランブルである。不定期に開催され、各部隊ごとに行われる。ここでは、隊員たちはターゲットの全破壊、隊長は通信からの戦況判断及び的確な指示が、主な任務となる。とはいっても、まさかハンターベースの施設そのものを使うわけにはいかない。演習棟と呼ばれる広い建物の中での訓練だった。
第零部隊も先日、同じメニューをこなしたところだ。ゼロとしては、こんなのくだらない…というところ。本当の有事時は、現場に出たハンターにしか解らないだろうというのが、彼の持論だった。それもある意味正しい。
しかし、だからと言って絶対に気も手も抜かないのがエックス。
「第3区画に集団イレギュラー確認!応援頼む!」
「了解、第3区画近辺の隊員は至急そちらへ向かえ!」
「ラジャー!」
今もそう、受けた連絡に対処するその顔は真剣そのもの。大好きなゼロとふたりきりという、普段なら呼吸もドキドキしそうな状況にあるのに、気づいてすらいない。
(俺は邪魔、かな。また後で様子を見にくるとするか)
「じゃ、エックス。頑張れよ、隊長さん。」
「ん、ありがと。…第7小隊、戦況の報告を…」
この分だと、ものの30分もあれば終了できるだろう。そしたら笑ってお疲れを言い、一緒にコーヒーでも飲めばいい。
ゼロはそんなことを考えながら、コマンダールームを後にしたのだった。
(演習棟ねぇ…こっちでしょうか?)
こちら、ハンターベース本部の廊下を、口笛を吹きながら歩く人物がいる。
スパイダーである。今日も彼は、目をつけたエックスに手をつけるためにやってきていた。受付の女の子にエックスの居場所を尋ねれば、今日は17部隊の演習だということ。場所はと聞けば、奥の演習棟だと言われた。
(彼も隊長さん、ね。あんな可憐で純真なLadyが)
正直そんなことに興味はない。とにかくエックスに逢えればよかった。
と。
「・・了解、救護班・・・」
「お?」
彼の鋭いセンサーに、目的の子の可愛い声が飛び込んできた。確かこっちから…聞こえた方向に歩いて行くと、コマンダールームと書かれた扉に気付いた。彼が隊長だというなら、コマンダーとは彼のことに他ならない。
スパイダーは迷わず、部屋に入った。
「Hy!エックス!」
明るい声で呼びかける。そこには思った通り、彼のお目当ての青い子がいた。こちらに背を向けて座っている彼は大きなインカムをつけており、おそらく通信が入っているのであろう、タッチパネル式になっている建物の見取り図をせわしなくいじっている。
「エックス!・・・あれ?」
「救護班まだか?怪我人は3名、うち1名が重傷、大至急だ!」
(もしかして…気づいてない?)
つけなれないインカムの音声だろうか、それとも演習の緊張感だろうか、エックスは侵入者に―――真に気をつけるべき存在に、全く気づいていなかった。これは幸いである。今なら、彼をそう、好きにできるんじゃないのか?
「・・レスキュー現場入り!指示を!」
「すぐに怪我人を収容し、て・・・」
「?隊長?」
指示を仰いでいた隊員たちは、やがて気づくこととなる。
コマンダールームにいるはずの、彼らの大事で大好きな隊長が、忽然と姿を消してしまっていたことを…
「エックス、お疲れ~~・・・って?」
無人のコマンダールームに、背の高い水色の長髪の男が入ってくる。ダイナモだ。
彼の手には、自販機で買ってきた甘いホットココア。エックスが甘いものが好きだということは、ハンターベースの人間なら誰でも知っている。
「おかしいな…どこ行ったんや?」
しかし、彼がココアを渡そうとした人物は、ここにはいなかった。もしかして現場の指令がひと段落ついて、医療班の様子を見に行ったのか?そんなことを考えた矢先。
「失礼、エックス。医療班はまだ?メディカルチームはさっきから待機して・・・」
「ゲイト。」
再びドアが開き、白衣の人物が入ってくる。ハンターベースの研究及びメカニックを担当するゲイトは、この訓練ではメディカルチームの指揮を執っていた。その彼がここに様子を見に来たということは。
「エックス、そっちに行ってないんか?」
「?うん、来てない。ていうか、医療班が出て行ったきり戻ってこないんだ。それで、彼に様子を聞きにきたんだ。」
「おかしいなー、エックスは絶対、訓練をほっぽりだすような奴ちゃうで。」
「何?いないの?どこに行ったか解らないの?」
「解らん。俺も今来てびっくりしたとこなんや。」
2人は顔を見合わせて考え込んでしまう。エックス、あの青い天使は、どこに?
「・・ん、うん・・・」
長い睫毛が数度瞬いて、大きな瞳が開かれる。
「・・・・・」
何だか、妙にざわざわしている場所だ。人々の喧騒…生活音…ここには、スクランブルの影はない。
(スクランブル…そう、だ、俺!)
「大変!現場は、みんなは」
「お目覚めですか?Lady.」
「…スパイダー?!」
がばっと跳ね起きたエックスに、落ち着いた声がかけられる。返事をした人物は華奢な天使を腕に抱いていたらしい、すぐ近くに顔があってエックスは驚いた。
「ここ、どこ?俺みんなに指示を、状況を知らせなくちゃ」
「状況ならすぐ答えましょう。アナタは俺と、これからデートするんです。」
「・・・何だって?」
自分は切羽詰まっているというのに、何という場をわきまえない回答?いくらエックスといえど、さすがに怒った。
「冗談言わないで!俺帰る!」
「帰るってアナタ、ここがどこかおわかり?それに…」
「それに?・・・って何?!この服!!」
スパイダーが指さしたのを視線で追い、エックスは自分が今どんな格好をしているのか知った。彼は今、柔らかな麻のブラウスに、薄手の布地を何枚も重ねたカントリー風のロングスカート。御丁寧に靴までそろえられており、黒い合皮のブーツをはかされていた。
「何だよこれ!俺のアーマーは?!」
「そんな怖い顔しないで、Lady.よくお似合いで」
「スパイダー!」
珍しく、エックスが声を荒げる。それにおどけて両手を挙げて見せて、スパイダーは答えた。
「…解りました、言います。アナタの大事なアーマー、それは俺がある場所に保管しています。
ただし…どこかは教えません。教えて欲しければ…」
「欲しければ?」
にやり、と笑う詐欺師。
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HN:
撫子&ミム
性別:
非公開
職業:
腐女子
趣味:
妄想
自己紹介:
当時からのロックマンX燃えが萌えにまで高まってしまったかわいそうなお友達。最初はゼロ、ダイナモだけだったちゃんこの具が、ゲイトやVAVAにまで広がっている。このままだとシグマウイルスに汚染される日も、そう遠くはないかもしれない(笑)


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