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おーとまてぃっく☆シスターズ

ロックマンXのエックス受け中心ブログです。エックスが可愛くて可愛くてしょうがなくてこんなことにwwあまりの可愛さに、エックス=ぴめと呼ばれています。 お相手はゼロ様はもちろん、ダイナモやゲイトやVAVAさんや、もうごった煮状態w 撫子→音速のネタ出し隊長、光速の物忘れ将軍。 ミム→闇の世界で暗躍する外付けハードディスク。

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バレンタインですねー!という訳で甘甘なゼロックス小説お届けです!

実はこれ去年書いて置き場がなくて公開してなかったやつなんですけどね(苦笑)

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ハンターベース内、第17精鋭部隊。エックスが隊長を務めるその部隊に、今日は和やかに賑やかな空気が流れている。

「騒がしいな、なんなんだ一体」
いつもと違う様子に、エックスに会いに来たのか訪れたゼロが部隊の者に尋ねる。
「ああ、エックス隊長がチョコレートケーキを焼いてきたからって部隊の皆に配ってるんですよ。」
「いやーバレンタインっていいな!」
「エックス隊長の手作りケーキが食べれるんだもんなー!」
楽しそうな隊員達とは裏腹にゼロの元々の仏頂面が不機嫌な色を纏う。そんなゼロの名を聞き慣れた明るい声が呼ぶ。
「ゼロ!来てたんだ、ゼロも食べる?」
エックスは駆け寄り笑顔でゼロにチョコケーキを差し出す。眩しいほどのエックスの笑顔、普段のゼロなら喜んでケーキを受け取りキスまでしそうなものだが
「いらん」
「あ、ゼロ…!」
冷たく言い放ち踵を返しさっさとその場を去ってしまった。
「ゼロ隊長…甘いもの嫌いなんじゃないっスかね?」
隊員がチョコケーキを頬張りながらエックスの横でゼロを見送る。
「そう…かな…」
でもいつもなら自分の作ったケーキを残さず食べて、他の奴には渡したくないとまで言うゼロなのに…エックスは腑に落ちない表情のまま立ち尽くしている。
「じゃあそのぶんは俺が…」
「こら!自分だけずるいぞ!」
ゼロが受け取らなかったぶんを巡って隊員達が騒いでいる、が、エックスはゼロのことが気になってしょうがなかった。

 

「ゼロ…いる?」
「なんだ、エックスか」
しばらくして、ゼロの部屋を訪れたエックス。ゼロはつまらなそうにテーブルに肩肘を着いて視線だけエックスに向け、すぐに反らした。
「うん、ゼロに渡したいものがあって…」
「お前が用があるのは部隊のやつらだろう。さっさと戻ってやれ」
エックスの言葉を遮るように冷たく言い放つゼロ。どうも様子のおかしいゼロにエックスが食い下がる。
「ゼロ、どうしたんだよさっきから?」
「今日が何の日かわかっててやってるのか?」
「今日はバレンタインだろ?だから…」
ゼロの問いに答えた途端、無表情の顔が見るからに不機嫌に歪む。
「そうか、じゃあよっぽど部隊の連中が好きなんだな。」
「そりゃ同じ部隊の仲間だもの、皆好きさ。」
「なら尚更俺には用は無いだろ、さっさと帰れ。」
素直なエックスに対してイライラを隠そうとせずに手で出ていけと促し顔を反らす。
「だから、ゼロに渡すものが…」
「お前の部隊の奴らと一緒にするな、俺はチョコケーキなどいらん」
怒りを孕んだゼロの声。今度はエックスが怪訝そうに眉をしかめ、静かな声で言う。
「ゼロ…何か勘違いしてるでしょ?」
「…なに?」
意味がわからず、まだ怒った声音を残したまま振り返りエックスを視界に写す。
「俺がゼロに渡したいのは…これ」
「…これ…は」
差し出されたのはかわいらしいリボンでラッピングされた小さな箱。
「ゼロのために作ったんだ…気に入ってもらえるかわからないけど…でもやっぱり、ゼロには特別なチョコレート…プレゼントしたかったから」
はにかんだエックスの声を聞きながらラッピングを開ける、一口サイズのハート型のチョコレートが4つ、クローバー型に並べられて入っている。紛れもなく、自分宛ての特別なチョコレート。嬉しい…嬉しいけれど、さっきまで怒っていた手前、喜んでみせることもできなくて…変な意地から表情は変えずにエックスに問い掛ける。
「…さっきはチョコケーキを渡そうとしたじゃないか…」
「あの時は皆が見てたんだもの、しょうがないだろ!」
エックスが真っ赤になって言い返す。エックスはそういう関係に関して異様に恥ずかしがる、部隊の者にも秘密のつもりなのだ。もちろんとっくにばれているのだが…
「…あ、気に入らなかったかな?ごめん…」
ゼロの無表情に、不安になったエックスがしょんぼりして詫びを口にする。ゼロはひとしきりチョコを眺めると顔を上げエックスを見る。
「エックス」
「え…?」
呼びかけにびくっとしてゼロを見つめ返すエックス。
ゼロは受け取ったチョコの箱を差し出し、口の端に微笑を浮かべてねだる。
「食べさせてくれ」
「え?!」
予期せぬ言葉に一瞬理解が遅れて、けれどその端正な顔に浮かぶ好意を含んだ微笑に彼の気持ちを汲み取ると、エックスも笑みをこぼす。
「…くすっ、いいよ。はい、あ~ん」
チョコを一粒手にとり、ゼロの口へ…
「…」
「…?」
口を開けないゼロ。エックスは首を傾げる。その可愛い仕種にゼロはにやりと笑う。
「お前の口で…食べさせてくれ」
「…え…?…!?…口移し、ってこと?」
ゼロの言葉に驚き、恥じらいに顔を赤らめ聞き返す。
「言わなきゃわからんか?」
ゼロはにやにや笑っている。
「…!もう…しょうがないなぁ…ん」
ちょっと意地悪…でもやっぱりかっこいい…そんな笑顔にほだされて、エックスはハート型のチョコを唇でくわえ、ゼロの口に差し出す。
「んっ…」
ゼロがチョコをくわえ、そのままエックスを引き寄せ唇を押し付ける。
「んっ!?ふぁ…んむ…」
突然のことに対応出来ないエックスの舌を絡め、二人の熱で溶けゆくチョコレートをじっくり味わう。自分の蜜とチョコレートをエックスの口へ送り込み、彼が飲み込むとやっと唇を離す。
「…甘くて美味しいな」
「うぅ…もう、ゼロっ…!」
唇をぺろりと舐めるゼロ、エックスは真っ赤になって抗議の言葉も声にならず手を震わせている。
「一緒に味わったほうが美味しいだろ」
「でも!俺はゼロに味わってほしくて作ったのに…」
ゼロに食べてほしかったのに、きちんと味わってほしいのに、これじゃ自分が食べてしまってる…そんな乙女な気持ちを主張して肩を落とすエックスに、ゼロはわかりやすいように言い直してやる。
「だから、お前"も"一緒に味わいたいんだよ」
「えっ…」
きょとんとするエックス、理解した途端みるみる顔が赤くなる。
「今度は…お前を食べたい…」
「…ゼロ」
顔が接近して、吐息まで触れ合う距離で止まる。
「…いいか?」
優しい問い掛けが嬉しい、頷いてゼロの首に腕を絡めて言う。
「…うん、…ちゃんと味わってよ?」
「もちろんだ」
力強く応えて、深くキス。甘く甘く、深く深く。


~ここからは二人の、濃厚なチョコレートのように甘い時間~



 

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HN:
撫子&ミム
性別:
非公開
職業:
腐女子
趣味:
妄想
自己紹介:
当時からのロックマンX燃えが萌えにまで高まってしまったかわいそうなお友達。最初はゼロ、ダイナモだけだったちゃんこの具が、ゲイトやVAVAにまで広がっている。このままだとシグマウイルスに汚染される日も、そう遠くはないかもしれない(笑)
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