おーとまてぃっく☆シスターズ
ロックマンXのエックス受け中心ブログです。エックスが可愛くて可愛くてしょうがなくてこんなことにwwあまりの可愛さに、エックス=ぴめと呼ばれています。 お相手はゼロ様はもちろん、ダイナモやゲイトやVAVAさんや、もうごった煮状態w 撫子→音速のネタ出し隊長、光速の物忘れ将軍。 ミム→闇の世界で暗躍する外付けハードディスク。

ここ最近、人材不足もあいまってハンターベースは多忙だった。それはエックスも例外ではなく、任務以外にも様々な雑務まで受け持ちハンターベース内を駆け回っていた。
「エックス~!」
「あ、ダイナモ!」
今日も忙しそうに早足で廊下を歩くエックスをダイナモが呼び止める。
「今、ちょっと時間ええか?」
「ごめん!忙しいんだ、あとでいいかな?」
「ああ、せやな大変そうやなぁ、悪かったわ」
断られて、詫びながらなんとなくどぎまぎしている。ダイナモの様子が珍しくてエックスが不思議がる。
「あ、大事な用だった?」
「いや!ええって、それより手伝おか?」
ダイナモはごまかすように両手を振ると、手伝いを申し出る。エックスも仕事が手に負えていなくて礼を言い仕事を頼む。
「ありがとう!頼むよ、えっとね…」
一日駆けずり回り、やっと自宅に帰ってきたエックスは早速ベッドに横になる。
「はー…」
仰向けに、大の字で寝て目を閉じているエックス。ベッドの端が沈んで上から声が降ってくる。
「お疲れさんやな、エックス」
ダイナモの声だ。エックスはよほど疲れているのか目も開けずに小さく言葉を返す。
「んー…今日は疲れた…」
「いつも頑張っとるもんなあ。ほい、そんなエックスに俺からプレゼント」
その言葉とともに鼻先に甘い匂いを感じてエックスは目を開ける。
「ん?チョコレート…?」
「そや、チョコレートや」
目の前にチョコレートが一粒、唇に押し付けられてそのまま口に含む。
「んむ…美味しい」
起き上がり、味わい、飲み込む。甘くてとても美味しい、思わず頬が緩む。
「どや?元気出るやろ」
「うん!ありがとうダイナモ!でも、これ高級なチョコじゃない?」
ダイナモがまだ手に持っているチョコの残り、綺麗な造形は見るからに高級そう。
「そりゃあ、こんな日やしなあ。それぐらいはプレゼントしたいやん。」
ちょっと照れたようにして言うダイナモ。しかしエックスはよくわかっていないようで
「え?こんな日…って…」
「…」
ダイナモはにやにやして見つめている。ダイナモの様子、こんな日…プレゼント…チョコレート…順繰りに考え、ついに思い至る。
「…あ!ああ~~!!今日って!!」
「そ、バレンタインやん、なあ?」
「忘れてたぁ!俺、忙しくて…ごめん」
エックスは心底申し訳なさそうに俯く。
「ええってええって!最近忙しかったもんなあ」
「でも、忘れるなんて…せっかくダイナモはチョコを用意してくれたのに、俺は何も…」
ダイナモのフォローにもまだ気落ちした様子のエックス。そんなエックスにダイナモの明るい声がふりかかる。
「お返ししてくれればええやん♪来月な」
「あ…うん!来月絶対お返しするよ!」
うんうんと頷いて、お返しの約束をするエックス
「三倍返しやでー?」
「あはは、わかった」
ケラケラ笑うダイナモにエックスもかわいらしく笑う。
どんなに忙しくても、疲れても、大事な人がいれば笑いあえる。愛してくれる人がそこにいるから、頑張れる。
だから贈る、大事なプレゼントを。
終

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