おーとまてぃっく☆シスターズ
ロックマンXのエックス受け中心ブログです。エックスが可愛くて可愛くてしょうがなくてこんなことにwwあまりの可愛さに、エックス=ぴめと呼ばれています。 お相手はゼロ様はもちろん、ダイナモやゲイトやVAVAさんや、もうごった煮状態w 撫子→音速のネタ出し隊長、光速の物忘れ将軍。 ミム→闇の世界で暗躍する外付けハードディスク。
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2月14日、聖バレンタインデー。
ハンターベースの男性陣はそわそわしていた。この日にもらえるチョコで自分の価値が決まると言っても過言ではない。もちろん、毎年ナンバーワンは決まってる―――第零部隊長、ゼロにはかなわないのだけれど。
一方の女性陣はというと…割とマイペースだった。友チョコまで配る者もいれば、本命の彼だけに、というピュアな娘もいる。
そんな中でこの子―――第17部隊長エックスはというと、彼は非常にこまめなタイプだった。
「失礼するよ~。みんなにチョコ配ってるんだ、一つずつ取って~。」
「エックス隊長!」
「今年も待ってたー!!」
今も彼は他の部隊の部屋まで出向き、大きなかごの中に入れてある、ひとくちサイズのチョコを配っている。それは個々に可愛らしいラッピングがされてあり、見ているだけで癒される。作り主である彼のハートが形になったようなものだった。
「みんな取った~?じゃあ、おじゃましました~。」
「ウス!ごっつあんです!」
「また来年~!!」
「はいはい、くす。」
ホクホク顔の隊員たちと別れを告げ、エックスは廊下で一息ついた。
「毎年これだけ作るのは大変だけど、みんなが喜んでくれるのは嬉しいしな。」
言いながら、残りわずかになったチョコを見る。きっちりハンターベースの人数分作ったから、まだ渡してない人物が残っているということだ。
「う~ん…一応作ったけど…どうしようかな。もうやめちゃおうかな。」
エックスにしては珍しい発言である。でも、せっかく作ったんだから…
「…うん、のけものにするのは可哀想だもん!行こう!」
大きくうなずいて決断すると、エックスは通路を更に奥へと進んでいった。
こちら、ハンターベースの研究棟。棟と言っても本部の中にある。大規模な実験や、重要な研究がなされる場所だ。
「ふう・・・」
ちょっと前から、ここはある人物のすみかとなっていた。正確には2人…
その人物であるゲイトは自分専用のパソコンの前に座り、大きく息をついた。
「何だろう、この空虚な感じ…今日あるべきものが不足している。それは何?」
物憂げな表情。短い紫の髪がさらりと流れ、秀麗な印象を与えてくる。
と。
「!!」
ゲイトの聴覚センサーが、ある物音をキャッチする。この音―――足音は、そうだ、間違いない!
「ゲイト、いる?」
「エックスゥゥウウウウ!!!やっぱり君だったんだねぇええ!!!」
「それ以上近づくな変態。(グーパンチ)」
「ぐはぁっ!・・・ふふ、相変わらず手厳しい・・・」
研究室に入るなり自分に突進してきたゲイトの顔面を、エックスのパンチがきれいに捉える。きりもみ回転してドスッ!と倒れたゲイトだが、こちらも慣れたもの、すぐにむくりと起き上がってくる。
「はぁ、やっぱりよせばよかったかな…」
「君からここに来るなんて珍しい。今日はどうしたんだい?ああ、やっと僕の研究材料になる覚悟が」
「ない。(きっぱり)」
「ツッコミも厳しいな…」
相変わらずのこのストーカーの態度に、正直後悔したかもしれない。まぁいいか、渡すだけだし…言いながらエックスは、持ってきたかごの中身を取り出し、彼に差し出した。
「はい。」
「…何これ。お菓子…チョコ?」
「そうだよ。」
「ふーん。」
(あれ、意外と喜ばないな)
受け取ったゲイトの様子に、ちょっと驚くエックス。もしかして、知らないのか?思って、尋ねてみた。
「ゲイト、今日は何の日か知らないの?」
「え?最近研究で昼も夜もなかったからな…今日は何月何日?」
「うわ、そうなの?今日は2月14日だよ。バレンタインデーだよ。」
「バレンタインデー…」
何かを考える時の癖で、ゲイトは顎に手を当て視線を斜め上に向けた。ゲイト脳内↓
(バレンタインデー。人間たちが大切にしている日。大切…そうだ、大切に想う相手にチョコを渡す…
エックスは僕にチョコを渡した…ということは…)
チーン。解析終了。後、
「エックスウウウウウウウウウウ!!!」
「来ると思ったぁあああああああ!!!」
炸裂、クロスカウンター。唸る拳が、エックスを抱きしめようとしたゲイトの頬にめり込む。またもや倒れたゲイトだが、やはり彼はめげなかった。
「やっぱり君の心が帰る場所は僕の胸だったんだね!照れなくてもいいよ…」
「バカゆーな!!言っとくけど、それはぎ・り!義理チョコなんだからね!他のみんなにも配ったから、お前だけなかったら可哀想だなって思ったから、それだけだから!じゃーね!」
「おおぉっとおおお、ちょっと待ちたまえエックス。」
用件を済ませたエックスが立ち去ろうとしたところに、カサカサカサッ!とゲイトが回りこむ。しかし、まわりこまれた!てなもんである。
「どけよ、このストーカー!」
「遠慮することはないよ、さぁ、この僕の美しい顔をじっくり眺めるがいいさ。」
「自分で言うな!てゆーか見たくないし。」
「ふーん。そうなんだ。」
「…な、何だよ?」
―――それまでの雰囲気から一変、ゲイトの表情がきれいに変わる。確かに彼が自負するほどのことはある美貌に覗き込まれたエックスは何故か…何も言えなくなる。
「僕は、興味があるよ。君のこと、とてもとてもね。」
「なっ・・・」
ストレートな言葉に、エックスの頬がみるみる染まる。いつもの調子で強引に迫ってくるわけではないのに…むしろ迫ってきてくれれば、さっきのように鉄拳制裁もできるのに…調子が出ない。
「だから…君は僕のものだっていう証をあげるよ。」
「ふざけるな、誰がおまえの・・・」
―――あっという間のことだった。
口でチョコのラッピングを解いたゲイトはそれを口の中に放り込むと、可憐なエックスのくちびるをいただいてしまっていた。こんな手際、どこで覚えてきたのだろう。
「ん、んん・・・ふぅん、んむ・・・は・・・」
それに―――こんな官能的なキスまで。
ゲイトの舌が、エックスお手製のあまぁいチョコレートを含んで、エックスの咥内に伸びてくる。一方的に舐めまわされ、味わわされる…甘いキスを。エックスの持ってきた大きなかごが、音を立てて床に落ちる。
じっくりと時間をかけたキスシーン。すっかりぽわんとしてしまったエックスのくちびるから、名残惜しそうにゆっくりとゲイトが退く。
「ふふ、ごちそうさま。…って言った方がいいのかい?」
「・・・はっ?!ゲイト、お前どういうつもりで」
「嫌だったの?」
「あ、当たり前」
「でも、嫌がらなかったよね?抵抗しなかった。」
「―――!!!」
真っ赤になって言い返したのに、ゲイトの言葉は…真実だった。
(嫌がらなかった…俺、こいつと…)
素直なエックスは、口元を押さえて俯いてしまう。ゲイトはそんな彼に赤い舌をぺろりと出して見せながら。
「なんなら今からもう一度…」
「!!いい!そんなのいらない!っていうか… もう、知らない!!!」
最後のキスは冗談のつもりだったのに、何でも本気に受け止めるのがこの子の可愛いところだ。エックスはゲイトを突き飛ばすと、ぱたぱたとドアに向かって走り、そのまま研究室を後にしてしまった。
彼を笑いながら見送ったゲイトは、チョコレートのついた唇をぺろりと舐めて言った。
「いつか…いつか必ず、君は僕の元に堕ちてくる。その日が楽しみだよ…狂おしいくらいね。」
廊下に出てからもしばらくの間、エックスはドキドキが止まらなかった。
(俺…俺、どうして、あの時…)
鼓動が速い…否定しても、くちびるに残った感触が余計に強くなるだけ。
あの瞳に逆らえなかった。氷のように鋭い、けれど絡みつく瞳…
「・・・っ」
思い出すとドキドキして、やっぱりおかしい。
(早く帰ろう…俺、変だ)
いたたまれなくなって、エックスはその場を後にした。そうでないと、彼の瞳に捕まってしまうような気が、した。
~おまけ~
エックスが残していったかごを拾い上げたゲイトは、可愛いチョコレートがもう一粒残っていることに気付いた。
「何でもう一個あるんだろう。」
「あの~、ゲイト様。」
「…ハイマックスか。何だ。」
今まで話に登場しなかったもう1人、ハイマックスが、ゲイトの背後から遠慮がちに声を発する。
「それは恐れながら自分の分かと思うのですが…」
「あ、そう。」
「あーーー!!!」
御丁寧に、ハイマックスの言葉をちゃんと聞いてから、ゲイトは残りの一粒をポイッと自分の口に放り込んだ。ガーン!なハイマックスに向かって、ドSの一言。
「お前は僕の下僕だ。僕のものは僕のもの、下僕のものも僕のもの。異存はないな?」
「ううう…はい…」
よよよと泣きながら頷くハイマックスだったが、その心中は。
(そんな貴方が大好きです…!女王様!!)
こちらは限りなくドMなわんこだった…
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非公開
職業:
腐女子
趣味:
妄想
自己紹介:
当時からのロックマンX燃えが萌えにまで高まってしまったかわいそうなお友達。最初はゼロ、ダイナモだけだったちゃんこの具が、ゲイトやVAVAにまで広がっている。このままだとシグマウイルスに汚染される日も、そう遠くはないかもしれない(笑)
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