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おーとまてぃっく☆シスターズ

ロックマンXのエックス受け中心ブログです。エックスが可愛くて可愛くてしょうがなくてこんなことにwwあまりの可愛さに、エックス=ぴめと呼ばれています。 お相手はゼロ様はもちろん、ダイナモやゲイトやVAVAさんや、もうごった煮状態w 撫子→音速のネタ出し隊長、光速の物忘れ将軍。 ミム→闇の世界で暗躍する外付けハードディスク。

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こんばんは、撫子です。アンケートのご協力、みなみなさまありがとうございますvv

…んで、アンケートで市民権を獲得した蜘蛛さんシリーズです。(笑)詐欺師シリーズ第四話です。

なんだか蜘蛛さんがだんだんはっちゃけてきたような気がする第四話。それではどうぞ☆

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 ハンターベースの廊下を、ちょっとした団体御一行様が歩いている。その中心にいる赤い人物―――ゼロは、自分を取り巻いてくる女の子たちのしつこさに、正直うんざりしていた。
「ゼロたいちょお~~、お茶飲みに行きましょうよ~~。」
「それよりアタシとデートしてぇvv」
「それは私が…」
(あっちからこっちからピィピィピィピィ…鳥か?お前ら)
 言ってみればハーレム状態のゼロ。普通ならデレデレして、その丸いお尻にでも手を回してみようか、てなものだが、あいにく彼はそんな軟派な体質ではなかった。しかし、彼がそう思っていようがいまいが、モテるものはモテてしまう。というわけで、今日も勝手に親衛隊のメンバーが彼を取り巻いているというわけである。
(いっそ男子トイレにでも入るか?)
 あまりのしつこさとうるささにうんざりしたゼロがそんなことを思った時。
『きゃああああああvvv』
「?」
 突然、女の子たちが一斉に黄色い悲鳴をあげた。彼女らは目を輝かせるとゼロの前方に…彼と向き合う形で向こうから歩いてきていた男に、あっと言う間に群がった。
「スパイダーさぁん~~、お茶飲みに行きましょうよ~~。」
「それよりアタシとデートしてぇvv」
「それは私が…」
 何とも調子のいい。先ほどゼロに言っていたセリフと全く同じことを、彼女たちは男に―――スパイダーに言っていた。言われたスパイダーも、
「ごきげんよう、俺のLadyたち。寂しくはなかった?ウサギのように愛らしいアナタたちのことだから、寂しさで死んでしまうのではと心配でしたよ。」
『きゅうううううんvvv』
さすがは超一流の詐欺師。よく回る口でそんなことをサービスして、女の子全員の手にキスをしている。それを見ているゼロだが。
(とりあえず助かったか。ある意味こいつのおかげだな。しかし見ない顔だが…)
 男なら悔しがる場面でも、全く興味のない彼はそう考えていた。
「それよりそっちのアナタは…  ?!!」
 ひとり近づいてこない(当たり前だが)ゼロに視線を寄こしたスパイダーの瞳が…輝いた!
(な、なんと見事な…その、その…とにかく、声をかけねば!)
 ゼロのあるものに興味を持ったらしい。そこへ、
「…邪魔なんだが。」
「邪魔…ええ、そうですね。」
願ってもない、向こうからの声。この機を逃す手はない、彼は自分を取り巻く女の子たちに向き直ると、言った。
「Ladyたち…非常に残念なのですが、俺はちょっと用事がありまして…」
「え~~??いつもみたいにどこかへ」
「行きたいのですが…そうだ、先にいつものカフェで待っていてくれますか?CakeでもCafeでも、いつものようにお好きなものを。ね?」
「やったぁ、だからスパイダーさん好きぃvv」
「じゃあ、後でね!!」
「ええ、必ず。」
 いつも自分が何を言っても離れなかった彼女らがおとなしく去っていくのを、まるで魔法のようだ…と思ってゼロは見ていた。でも自分は絶対、こんな媚びを売るような言い方はできないとも思ったが。
「とりあえず助かった。ありがとう。」
「お礼だなんて。」
「それじゃ。」
「おっと、Stop。」
 自分の横を通り抜けようとしたゼロを、スパイダーが止める。何事かと顔を上げたゼロの瞳を覗き込むと、彼はいつもの手口でしゃべり始めた。
「美しい…まるで海のようなブルーの瞳。そこに今俺が映っている。俺のルビーの彩…アナタのブルーと混ざり合うと神秘的にすら見える。」
「・・・・・」
「綺麗なもの同士は相性がいいってことです。つまり、アナタと俺は」
「くだらん口上を聞く気はない。どけ。」
「Coolですね。」
(何だ?こいつ。さっきの奴らと似たようなもの…それ以下かも)
 自分がナンパなどしたことのないゼロ(彼の場合黙っていても周りが放っておかない)には、これが口説き文句だなど解るはずもなかった。なんとなく、こいつは不快だと思うだけで。
 そんな彼を知らずに、スパイダーは更に言葉を続けた。
「でも、アナタなかなか御自分に自信があるでしょう?」
「?まぁ、な。」
「そんなに見事な、嫌でも目を引かずにはおれない」
「この髪か?」
 言いながらゼロは首を振って、背中に垂れている見事な金髪を見せた。それは地面につかんほどの長さがありながら手入れは行きとどいており、動きに合わせてさらら…と鳴った。
「これは自分も気に入っている。任務に支障が出ても切る気はない。」
「ええ、そうでしょうとも!例え人間の女性でも、そのような見事な髪はめったに…いや、いませんよね。」
「…女性?」
 ある単語を聞き咎めて訝しげな表情をするゼロ。そんな彼に、スパイダーは熱い視線を送る。
「それよりアナタ、他に御自慢のものがあるでしょうに。」
「?何がだ?」
 まだこいつには自分の戦闘など見せたことがないのに…首を傾げるゼロを、詐欺師が見つめる。その視線は…
「む・ね。アナタのその豊満なバストですよ。」
「…は???」
 そう、こいつの視線は、最初っからゼロの胸に合わされていたのである…今もそう、その瞳は…言われてみれば幾分いやらしい光を纏って、ゼロの胸の突起を見つめている。
普通ならとっくに気づいてもいいだろうが、ゼロは。
(こいつ…馬鹿か?男の胸の何がそんなにいいんだ)
 はっきり言って、にぶちんだった。その沈黙を恥じらいと取ったのか、スパイダーがまたぺらぺらとしゃべりだす。
「そうやって堂々としているのに、やはりお恥ずかしい?Ah,やはりCoolでもLadyですね。」
「待て、今レディとか何とか。」
「ええ。そのように。」
「・・・・・」
 またある単語を聞き咎めたゼロ。つまり、こいつは…彼なりに状況を整理しているところに。
「それにしても、これほど豊満なバディはそうなかなか…」
 完璧に間違っているスパイダーが手を伸ばしてくる。
「許されるなら、この谷間に挟まれたい!」
 言って掴んだ突起は、むにゅ、と変形するはず…だった。
 しかし。
「あれ?硬い?」
「・・・・・」
 思わず間の抜けた反応をするスパイダー。おかしいと思ったらしく、両手を出して揉みしだきにかかるが。
「え?そんな?ええ?」
「・・・・・」
 やはりそれは硬かった。
「そういえばその声…ちょっとというか、低すぎるとは…」
「・・・・・」
 思わず冷や汗が流れた。まさか、この自分が
「また見間違い?!」
「…やっとお気づきか?ずいぶんと貴様の目は節穴らしい。」
「Shock!!なんだか自分の目に自信がなくなってきた…」
「正しい判断だな。」
 まさかの3連ポカ。いったいここ、ハンターベースの外見的性別はどうなっているんだ?!そんなことを思っていたスパイダーに。
「…で?貴様…この俺を、何だって?」
「え。いやその」
「レディとか何とか…」
「え~~とぉ…」
 今まで口説き落とすことだけを考えていたスパイダーには解らなかったが、ゼロ様は相当、お怒りである。もはや可視できるかもしれない程のすさまじい怒りのオーラが立ち上っている。こうなったらもう、止められる者はいない。
「…アナタが悪いんです!そんなボディで、おかまみたいな顔して髪なんか伸ばしちゃって!」
 ついに居直ったスパイダーだったが。
「問答無用ぉお!!」
「ひぃいいいい!!」
 構えモーションなしで繰り出されたセイバーが、彼のいた空間を正確に切り裂く。
「ちょっ、アナタ危ないでしょう!当たったらどうしてくれるんです?!」
「心配ない、即死できるように加減してやる!」
「それは加減って言わない~~~!!!」
「!逃げるなぁああああ!!」
 恐ろしい形相をしたゼロに背を向け、必死でスパイダーは走った。俗に言う逃走というやつである。しかしゼロがそれを赦すはずもなく、ダッシュ強化×3くらいの勢いで追いかけてくる。
「この不埒者がああ!!なます斬りにしてくれる!!」
「ひぃいい、全っ然Coolじゃなかったのね~~!!」
 いろいろと己の見解が間違っていたことを悟ったスパイダーの目の前に、突然横のドアが開いて…天使が、現れた。
「こら、廊下は走っちゃだめ…って、スパイダー?」
「ああ!エックスゥウウ!!!」
 何てグッドタイミング!元々ここには彼目当てで通ってきているのだ…それに優しい彼なら、きっと背後のやまんばを退治してくれるはず!
「どうしたの?」
「ぜへー、ぜへー、エックス…この方が俺を」
「な、エックス!?」
 セイバーを最上段に構えていたゼロの動きが止まる。そんな彼を、首を傾げた青い天使が見つめている。
「ゼロ、ハンターベース内は、有事時以外武器の使用は禁止だよ?」
「今がその有事時なんだ!止めるな!」
「ゼロってば~~」
「…ゼロ?ゼロって…あのゼロ?」
 その名に聞きおぼえがあるのか、シリアスな顔に戻ったスパイダーが呟く。
「ゼロ…特A級のイレギュラーハンター。エックスのパートナー的存在で、セイバーを得意にしているとか…」
 そこまではよかったのだが。
「…あと、何度死んでもなお生き返るその姿は、ゴ○ブリの生まれ変わりかゾンビの化身かという…」
「ゴキ・・・?ゾンビ・・・?」
「あ。」
 それまでエックスの和み効果で薄れていたオーラが、明らかな失言により再び…いや、それ以上に膨れ上がる。
 慌てて口元を押さえるスパイダーだが、時すでに遅し。
「やっぱり貴様殺す!!ぶっ殺す!!」
「ひぃいいい!!この俺が、なんたるMistakeをぉおおおお!!!」
「待てやコラアアアア!!!」
 完璧にキレたゼロに追っかけられ、お目当てのエックスを口説くことも出来ずスパイダーは退散した。
「あーあ…ゼロああなったら、本当に一刺しくらいしないと止まらないんだから。」
 置いて行かれたエックスは、自分が出てきた部屋の中に入っていった2人を見ていた。どうやら窓から脱出したらしいスパイダーは、すかさず追いつくゼロに追われてハンターベースの中庭を走りまわっている。ゼロの怒声とスパイダーの悲鳴がここまで聞こえてくる。
 それを見てエックスが一言。
「…まぁ、あの人もここになじんできたよね。よかった。」
 どうにもピンボケた、平和なセリフであった。
 
 
 
 
 こんかいのぼやき
・スパイダーさんネタ第四話、無事に書きあがった!最初の構想とは思い切り変えて、ゼロ様がきょぬーだ(笑)というところに注目せよ…と神が言っていた。なんかスパイダーさんのアホ度がエスカレートしているようなしていないような(笑)裏の超詐欺師な彼と同一人物だとは…んで最後のぴめは超天然な平和っ子です。なんとなく出したかったので…次はVAVAさん?
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撫子&ミム
性別:
非公開
職業:
腐女子
趣味:
妄想
自己紹介:
当時からのロックマンX燃えが萌えにまで高まってしまったかわいそうなお友達。最初はゼロ、ダイナモだけだったちゃんこの具が、ゲイトやVAVAにまで広がっている。このままだとシグマウイルスに汚染される日も、そう遠くはないかもしれない(笑)
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