おーとまてぃっく☆シスターズ
ロックマンXのエックス受け中心ブログです。エックスが可愛くて可愛くてしょうがなくてこんなことにwwあまりの可愛さに、エックス=ぴめと呼ばれています。 お相手はゼロ様はもちろん、ダイナモやゲイトやVAVAさんや、もうごった煮状態w 撫子→音速のネタ出し隊長、光速の物忘れ将軍。 ミム→闇の世界で暗躍する外付けハードディスク。

ダイナモとゼロとエックス3人いるから面白くなるって話を書きたかったのです。
こう、ゼロとエックスの仲を引っ掻き回していくダイナモって感じなんだけど、結果ゼロとエックスがより理解しあえたりとか。ついでにおいしいとこもいただくダイナモとか(笑)
今回は特にそんな感じを目指して書きました。
もっと三角関係っぽいのとか悪友っぽくとか色々書けそうで、ダイナモがいると幅が広がって妄想しがいもあります+十
ダイナモがイレギュラーハンターになって数ヶ月。エックスとも打ち解けて、ゼロも含んだ三人で任務をこなすことも増えてきたころ。
ある任務でエックスは傷を負った。イレギュラーの攻撃を受けひるんだゼロに気をとられた隙のことであった。そんなエックスをとっさに助けたのはダイナモだった。
任務が終わってハンターベースに戻ってから、ゼロはエックスを責めた。それはエックスを守れなかった苛立ちからか、ダイナモを頼ったエックスへの苛立ちか、彼の言葉は刺々しいものだった。
ゼロに投げかけられる言葉に、エックスもついに怒り出す。
「そんな言い方はないだろ!」
「だいたいお前は甘すぎるんだ、その甘さが命取りに…」
「そんなの聞き飽きたよ!そう言って、俺の気持ちなんか分かってくれないんだ!」
エックスが涙さえ浮かべる、しかし今のゼロはさらに苛立って
「俺はな…」
「あんなぁ、も少し話聞いてやったらどうなんや?エックスがどんだけ悩んどるか…」
「貴様に口を出される筋合いは無い!」
見兼ねて口を挟むダイナモにゼロが怒鳴る。ピリピリしたゼロの態度にエックスも声を荒げる。自分をかばってくれたダイナモの手を掴むと
「もういい!行こ?ダイナモ!」
「あらら、待ってんかー!ほな、お先に」
引っ張ってさっさと部屋を出て行く。
「…ちっ…」
ドアが閉まるのを見届ける。気に食わなかった。最近エックスはダイナモに懐きすぎだ。胸がもやもやする、けれど、結局追いかけはしなかった。甘えん坊で寂しがり屋のエックスのことだから、きっと明日にはいつものようにお弁当を作ってきてくれる、ゼロはそんな風に思っていた。
-翌日-
「ダイナモ、お弁当作ってきたよ。」
「お、サンキュー!嬉しいわぁ、エックスのお弁当めっちゃ美味いんやもんなぁ」
昼休み、エックスの手にはお弁当の包みが二つ。片方はエックスのもの、片方は…。
「………」
ゼロのぶんが…ない。エックスとはたと目が合う。が、
「ダイナモ、今日はタコさんウィンナーにしてみたんだ、どうかな?」
「さっすがエックス!器用やな~百倍美味しく感じるわぁ。」
無視…である。正直、ショックだった。全速力のライドチェイサーで壁にぶつかったくらいのショックだった。
ゼロはくるりと踵を返すとわざと足音を大きく立ててその場を立ち去った。
つまらない意地だった。そのせいで、立ち去るゼロの後ろ姿にエックスが寂しげな視線をちらりと向けたことにも気付かなかった。
それから三日経った…エックスはまったく口を聞いてくれない。任務の資料を渡しに来た時だって、いつもなら読んであげようか?なんて聞いてくれたのが、読んでおいてよなんてそっけない一言で投げるように渡されるだけ。何より気に食わないのが、あのダイナモと必要以上にくっついてることだ。あいつが楽しそうに笑うたびにイライラする。
いや、イライラしたというより焦っていた。
エックスとの間に、溝が出来たこと。そしてそれはほとんど自分のせいであること。…でも、自分のせいと言ったって全部じゃない、きっとダイナモがエックスに余計なことを吹き込んでいるんだ、そうに違いない。…でも、だとしたら尚更…自分は何をしているんだ。
(甘えていたのは…俺のほうか?)
小さく舌打ちをすると、ゼロはある場所を目指し足早に歩き出した。
「ゼロ…。…こんな遅くに何か用?明日の任務に差し支えるから早く寝たいんだけど。」
俺の顔を見た途端、顔をしかめるエックス。…まだ怒っている…か。
「時間はとらせない。」
エックスを連れ出した。ライドチェイサーに乗ってエックスを導く。もし、こんな状態でなければ、自分の後ろにエックスを乗せて、自分にしっかり抱き着く腕も背中に感じる暖かさもあっただろうに。そう思いながら後ろを見遣る。青いライドチェイサーに乗り、自分について来るのを確認すると、前を向き速度を上げる。
速度以上に上がるのは苛立ちのスピード、エックスが自分の隣にいない苛立ち、早く伝えたい言葉を持て余す苛立ち…。
たどり着いたのは小高い丘の上。
「ここは…?」
「見てみろ、エックス」
「わぁ…」
目の前に広がる夜景。きらきらと輝く地上の星の海。エックスの目も途端にきらきらと輝く。
「綺麗だ…」
うっとりと呟くエックス。やっと見せた素直な笑顔、その笑顔が好きなんだ…。
言うなら、今しかない。
「…悪かった」
「え?」
ぼそり、音声回路が故障してるのかと思うほど、あまりにも小さい声しか出なかった。これでは伝わらない。
「その…お前に辛い言葉ばかり…言った…。お前の気持ち…とか…俺は…」
今度は思考回路までイかれたのか。言いたいことがまとまらない。
(駄目だ、これでは…クソッ!)
「俺も…ごめん」
「え…?」
不意にエックスの声がした。今…なんて言った?
「ゼロ…俺こそ、ずっとあんな態度をとってごめん。」
気付いたら目の前にエックスの顔があった。真っ直ぐ見つめてくる瞳、なんて可愛い唇なんだ、キスしたくなる。
「俺…本当は寂しかった…。ゼロ…」
「エックス…」
見つめ合い、どちらからともなく唇を寄せて…
「あちゃー!こりゃ見てられんわー!」
「わっ!?」
「ダイナモ!?貴様、何故ここがわかった!?」
急に木陰から響く声に慌てて飛びのく二人。にまにまと笑いながら登場するダイナモ。
「なんでも何も、あんたら、ハンターベースのライドチェイサーに乗って来てるやん。場所なんてまるわかりや。」
後ろのライドチェイサーを親指で指し示す。
「邪魔ばかりしやがる…」
ゼロは舌打ちをし、小声で呟く。ダイナモがそんなゼロに向かってわざとらしく声をかける。
「エックスの帰りが遅いから、誰かさんが余計なことしとるんやないかと思うて見に来たーんや。」
腰に手を当てて身体をかがめゼロを覗き込む。馬鹿にするような態度にムカっとするゼロ、だいたいお前がそんなポーズをするのはキモいぞ、エックスならともかく、なんて思った。ところがゼロが言い返すより先にエックスが口を開いた。
「ああ、ダイナモ、心配かけてごめんね。」
「え?え…まあ…せ、せやな」
皮肉を言っているつもりだったのが、あまりに素直なエックスの反応にダイナモも拍子ぬけして恥ずかしげに鼻の頭をかく。
「遅くなっちゃったね。二人とも、帰ろう!」
すっかりいつもの素直な笑顔に戻ったエックスが、二人に声をかけライドチェイサーに駆け寄る。
「…余計なことをしているのはどっちだ?」
「さぁ?どっちやろなぁ」
「ゼロ!ダイナモ!早くしないと置いてくぞ!」
二人を待つエックスの声に苦笑する。
「とりあえず、一時休戦やな。」
「ふん、命拾いしたな」
二人とも、エックスのせいか表情は和やかだった。
終

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