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おーとまてぃっく☆シスターズ

ロックマンXのエックス受け中心ブログです。エックスが可愛くて可愛くてしょうがなくてこんなことにwwあまりの可愛さに、エックス=ぴめと呼ばれています。 お相手はゼロ様はもちろん、ダイナモやゲイトやVAVAさんや、もうごった煮状態w 撫子→音速のネタ出し隊長、光速の物忘れ将軍。 ミム→闇の世界で暗躍する外付けハードディスク。

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二つ目はダイナモです。本当は明るい話を目指していたのですが、書いているうちに路線がずれました(笑)でもまぁ、こういうダイナモもありだよねと。X6後、ダイナモがイレギュラーハンターになってる設定です。

百花繚乱、二の舞は、胸に秘めた淡き想い…

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 よく晴れた春の空。可愛いけれど張りのある、凛とした声が響く。
「―――じゃあ、今日の訓練はこれで終わり。みんなお疲れさま。」
「っかー、やっと終わったぁあ…エックス隊長、厳しすぎますよ~。」
「そうかな?これでも全小隊の中では優しいと思うんだけど…」
「マジですか?!」
 第17部隊長エックスは、この春配属された新人たちの訓練をしていた。まだ正式なハンターとなって日も浅い彼らの、心構えからただしている段階。エックスは特に、他の誰より現場というものを知り尽くしている。そのせいもあってか、彼としては誠実に、可愛い部下たちに接しているつもりだった。
「だいたいたった半日でしょ?本当のスクランブルは、こんな長さじゃないよ?しっかり体力つけてもらわなきゃ。」
「それは解ってますけど…何も最初からこんなぶっ飛ばさなくても…」
「やっぱキビシイっすよ。」
「えー・・・そうかなぁ・・・」
 隊員たちに言われ、だんだんエックスが負けてくる。元来こういうことには口下手な、優しい彼…うつむいて考え込んでしまったところに。
「お前らアホちゃう?そんなに楽したいん?」
「ダイナモさん!」
 助け船を出す、第三者が現れた。ダイナモと呼ばれた長身のレプリロイドは、大きくため息をつきながら、へたりこんで文句を言っていた新米たちに言い放った。
「お前ら幸せモンなんやで?このハンターベースで、エックスほど現場を知り尽くしてる教官はおれへん。その彼の下につけて、直々に指導されるなんて、サイコーやんか。文句言う暇と体力があるなら、ちょっとでも彼のテクを盗もうとか、そういうことに使いや。」
『あー・・・うー・・・』
 ざわついていたその場が、一瞬でしぃん…と静まる。まがいなりにもハンターになろうという者たちだ、ダイナモの理屈が解らぬほど愚かではなかった。
 説教を終えたダイナモは、そんな彼らの様子を見ると、エックスの方に向き直った。細い腕を取り、こう告げる。
「ちょっとな、ミッションレポートについて聞きたいことがあるって。記録部から呼び出しやで。」
 ほな、隊長さん借りるで~、そう言ったダイナモは、先ほどの厳しい彼ではなく、すっかりいつものお気楽さんだった。
 
 ダイナモとエックスは、ほてほてと通路を歩いていた。穏やかな陽光の射すその道筋には、季節の花が我先にと競いあって咲いている。
 普段ならその植物たちを愛でながら歩くエックス。しかし、彼は沈んでいた。
「ねぇ、ダイナモ。」
「何や?」
「俺…そんなに厳しい?ついてこれないようなことしてるかな?」
「―――言うと思った。」
 優しいエックスが、あのことを気にしないわけがない。ダイナモには、それがよく解っていた。
「何でエックスの方が、あいつらに負けてやらなあかんの?隊長はお前やし、お前はあいつらのこと思ってメニューを組んでるわけやん?」
「うん…そうだよ。だけど…」
「だけど?」
 どうもエックスは、先ほどのことについて、ダイナモが思っているよりも深く考えていたらしい。ますますうつむいてしまった彼は、とうとう足を止めてしまった。
「俺…変わったかな…」
「変わった?」
「いろいろね、考え方とか。」
「どういうことや?」
「んっとね。」
 ダイナモはそんなエックスの前に立ち、落ち着かせるように少し優しく頭を撫でる。少年は指で軽く手のひらを叩きながら、ひとつずつゆっくりと彼の言葉を選んだ。
「最初はね、俺もっと優しかったんじゃないかなって。確かに、訓練生とハンターじゃすごい開きがあるもの。だから、最初から厳しいことなんてしてなかったんじゃって…思う。それでいいって、思ってたんだ。でも…」
「でも?」
 言葉を切る少年。次の言葉は、心なしか少し…声が震えているような気がした。
「それじゃ、大切な人を、守れないって、思った。目の前で、大切な人が、何度も死んだ。俺はそれを、止められなかったんだ。すごく、無力だと、思った…」
 絞り出すような声。ダイナモは何も言わず、それを聞いていた。
「だから!だから、もう他の誰にも、そんな思いしてほしくないから!あんな悲しいことが、もう誰にも起こってほしくないから、だから、俺・・・!」
「エックス。」
 とうとう堪えきれなくなったエックス。その、泣き崩れてしまいそうだった身体を、ダイナモはぎゅっと抱きしめた。
 ―――彼が言っていたことは、ダイナモにも解っていた。まだ彼と敵同士だった頃、ターゲットだった彼の経歴は全て洗ってある。大切な人とは、悔しいが自分のことではなかった。彼の愛した、赤い…
「エックスは優しいんやな。いっぱい辛い思いしとる。その上で、それが他人に起こるんも辛いんやな。」
「ひく・・ぅう・・・」
 抱きしめた天使は、瞳から奇跡の雫を流しながら小さく頷いた。その全てを推し量ることなどできないが…この小さな身体にどれほどの想いを抱えているのだろう。
 背中をさすってやりながら、ダイナモは語りかけた。
「間違うてない。エックスの考えてることは間違うてない。むしろ優しすぎて、あいつらなんかにはもったいないわ。」
「・・・ほんとに?」
「ああ。」
 その言葉に顔を上げたエックスの、潤んだ瞳がダイナモを映す。その、自分にとってはじめての存在となった天使の瞳の彩に、密かにダイナモの胸が鼓動を打つ。
 穏やかな陽光。優しく頬撫でる春風。―――そんなシチュエーションが、彼に、いつもは口にしない言葉を言わせそうになる。
「エックス…なぁ、エックス。」
「?どうしたの?」
「あんな…
 俺、ホンマは・・・」
 真剣なアイボリーに見つめられた天使。何故か瞳がそらせない…そんな中で。
 はらり・・・
「あ・・・」
 ―――傍らの樹木の、ささやかな悪戯。春風に乗ってきた桜のはなびらが、ダイナモの水色の髪に舞い降りた。無邪気な天使は、それを儚い指でつまみあげ、微笑む。
「桜のはなびら…きれいだね。―――そうだね、新人さんの訓練してるんだもの、春なんだね。
 ―――ダイナモ?どうしたの?」
「・・・や!いや、何でもあらへんのや。それより、桜きれいやな。ホンマやわぁ!」
「?」
 固まっていたかと思えば、声をかけると妙なテンションで返事をするダイナモ。そんな彼をおかしい、とはエックスも思ったが、彼の意図する本当のことは、いつものようにわからないままだった。
「これ、隣の木からかなぁ?」
 可憐なはなびらを手にしたまま、エックスは首を横に向ける。そこには確かに、桜の木があった。けれど…
「あれ、これ…もう花終わってる?」
「ホンマや。ほとんど葉っぱになっとるなぁ。」
 その木は、どうやら盛りをとうに過ぎてしまったらしい。桜と言えば連想するような薄紅はほとんどなく、気の早い緑の葉が茂っていた。そのことに、エックスは残念そうに言った。
「せっかくの桜、見逃しちゃったなぁ…」
 と、そこに。
「何ゆってるん?エックス。これやって立派な桜やで。」
「え?」
 思ってもみなかった一言。驚いて傍らのダイナモを見たエックスは、そこに真っ直ぐな瞳で桜を見上げる彼を見つけた。
「皆、桜でもなんでもきれいな時しか見てないよな。そんなん嘘やろ。
 やって、この樹見てみ?一生懸命、葉っぱつけてるやん。
 花が終わってもな、桜はずっと生きてるんやで?それを誰も見んとかそんなん…なしやろ。」
「ダイナモ…」
 意外だった。彼こそ、桜の花の盛りだけを見て騒ぐタイプだと思っていたからだ。けれど、その瞳は真剣だった。その言葉が、彼の真の本質を表しているとでも言わんばかりに…
「…あ、エックス、俺がこないなこと言うのは意外やとか思てるやろ。」
「!!え、そんなこと、な・・・あの・・・どうして解ったの?」
「ははっ、エックス考えること解りやすいもん。顔に出るよな?」
「えぇっ、嘘っ。」
「あはは…」
 愛らしく頬を両手で覆って真っ赤になるエックスを、笑いながらダイナモは見た。目の前の天使は、やっぱり彼のはじめての天使で…眩しくて愛らしくてしょうがない。
 そんな彼に、どうしてもこれは伝えたいと、ダイナモは思った。
「なぁ、エックス。」
「何?」
 それは先ほどの話の続き…また真剣な瞳に戻ったダイナモは、緑の桜を見ながら話し出した。
「何でもな、ものの見方ってそれぞれなんやで。俺は今、この桜のこと言ったけど…それはお前にも言える。
 訓練に対する考え方やてそれぞれや。昔のお前のこと、俺はよう知らんけど、でも、どっちのお前も真実や。どっちかが間違うてるとか、そんなんない。
 やから…胸張っていきや。」
「ダイナモ…うん。うん、ありがとう。」
 沈んでいた天使のかんばせが、優しい言葉に明るくなる。お礼を言い、いつもの微笑みをエックスは見せた。そして、当初の彼らの目的の為、ハンターベースの建物に向かって歩いていく。
 そんな彼の背中で、ダイナモはまだ、桜を見ていた。
「…お前も、俺とおんなじかもな。やって、見られることもなくそうやってひっそりとおるんやから。」
 紡がれる言の葉は、切なく密やかな彼の気持ち。
「俺は元々、そうやって葉っぱだけになったお前が好きや。でも、今はもっと、かも知れん。ものの見方はそれぞれやけど、やから…
 やからエックスにも、あいつのことだけやなくて、もっと他のこと…見て欲しいって思て言うてみたけど。」
 失敗やったやろ?苦笑して、ため息混じりにダイナモは桜に話しかける。緑の梢がさやさやと鳴る、それに彼は何を思っただろう。
「ダイナモ、早くー。置いてくよー。」
「!ああ、ごめん!今行く!」
 ―――かけられた声に我に返る。ダイナモはいつもの表情に戻ると、桜に背を向けて走ろうとした。
 そこに。
「!」
 ひらり・・・
 彼の背中から吹いてきた風に乗って、ひとひらの薄紅が彼を追い越していった。それはひらひらと舞い落ち、ダイナモが差し伸べた手の中にふわりと降りた。
 柔らかな色彩を手にしたダイナモは、ふっと呟いた。
「・・・ありがと、ホンマおおきに・・・」
 決してそれをよこした相手―――桜には振り向かない。
けれど、きっとこの言葉は、桜に伝わっているだろう。
 だから、この想いも、いつか―――
「エックス、待ってや~!」
 ひとひらの紅をぎゅっと握りしめて、ダイナモはエックスの元へ走り出した。
 
 
 
 
 こんかいのぼやき
・どうなんスか~まとまってるんスか~(ひよこ城)
 最初ははるかの楽しいイベントというか、ちょっと意外?あははーみたいな短編のつもりだったのに、最初に17部隊の訓練とか入れてしまったら妙にシリアスになってしまった…結局他の話みたいに桜が全面的に出ない、ダイナモの心理を救ってくれるようなかんじになった。ダイナモの想いも、いつかぴめに届くといいね…
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HN:
撫子&ミム
性別:
非公開
職業:
腐女子
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妄想
自己紹介:
当時からのロックマンX燃えが萌えにまで高まってしまったかわいそうなお友達。最初はゼロ、ダイナモだけだったちゃんこの具が、ゲイトやVAVAにまで広がっている。このままだとシグマウイルスに汚染される日も、そう遠くはないかもしれない(笑)
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