おーとまてぃっく☆シスターズ

次はダイナモ×エックス！
かわいくほのぼのな二人になりました～。
二人とも素直にイベントを楽しんでくれそうですよね！私も書いてて楽しかったです！
ちなみにこのハロウィンネタ、全部全然別の話のつもりで書いてましたが、順番につながった話だと思ってもらっても通じるかもって仕上がりになりました。
お好きに読んでもらえたらと思います♪

「トリックオアトリートー！」

「イエーイ！ハッピーハロウイーン！」

元気なエックスの声に元気に応える、ノリのいいダイナモの声。エックスはシスター、ダイナモは狼男の仮装をして、二人とも今日という日を目一杯楽しんでいる様子だ。
ハロウィンお決まりのエックスの台詞を受けてお菓子を取り出すダイナモ。しかし、ダイナモはエックスにお菓子を渡そうとして、ぴたりと止まる。

「あー」

「あれ？どうしたのダイナモ」

小首を傾げるエックス。急に笑顔が消えたダイナモはそっけなく言い放つ。

「やっぱやめた。お菓子はやらんわ」

お菓子を背中に隠してそっぽを向く。

「ええぇ～！？お菓子、くれないの？」

「ん、やらん」

ダイナモは目も合わせず冷たく言い放つ。
エックスは急に態度の変わったダイナモに不安になりながら恐る恐る尋ねる。

「え…ど、どうして？」

「んー、やからな…」

ダイナモは視線だけ戻す、と、にかっと笑ってエックスの顔を覗き込む。

「お菓子やらんから、悪戯してもええでー♪」

「えー！？」

予想外の返事に目をぱちくりしてしまうエックス。それこそ悪戯っぽく笑うダイナモに見つめられて困ってしまう。

「急にそんなこと言われても…どうしたらいいかわからないよ～」

「困ってるエックスもかわええなあ、はははっ♪」

楽しそうに笑うダイナモを見て、エックスは少しだけむっとする。ダイナモの顔に手をのばして両頬をつまんでぐいーっと引っ張る。

「はは…ふぁ、いだだっ！」

ばちんっと手を離して、エックスがちょっと怒った顔で言う。

「イタズラだよ！」

ダイナモはしばし、ぽかーんとしてエックスを見つめる。が、次第に笑いが込み上げてくる。

「…やられたわー、はっははは！」

「くすっ、あははははは！」

そんなダイナモにつられてエックスも笑い出してしまう。
楽しそうな二人の笑い声がハロウィンの夜に響いた。

trick or trick

－イタズラだって愛しいんだ－